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Recommendation from Toraichi Nakamura-shoten

Recommendation from 寅壱 #1 “中村商店”

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—”Recommendation from 寅壱Toraichi Concept視点で見つけた旬なブランドやコンセプト、クラフトマンシップや独特の視点を持った個性に溢れるブランド(企業)を微力ながらプッシュしていこうという企画だ—

Barber Cultureという文化をご存知だろうか?いわゆる日本語では理髪店、散髪屋、床屋。英語圏ではBarber(バーバー)と言われている、一般的におなじみの店舗形態だ。厳密にいうと、Barberや理髪店は明治時代以後、床屋は江戸時代以前と時代背景は違うのだが、剃る行為(床屋)から切る行為(西洋理容)への過渡期を経て一般的な現在の理髪店と繋がるという。

そもそもBarberのカルチャーとは何なのか?本来は海外のBarberは禁酒法時代にお酒を売っていた Barberもあったように、「街の便利屋」だったり「男のたまり場」としてのコミュニティの機能を持つ。
しかし現在、海外においても「美容室」の数の方が圧倒的に多く、2000年ごろから「男性美容」としての市場を「美容室」が席巻し、日本においても同様の現象が起きた。美容の市場規模は理容の市場規模の10倍ほどの大きさへと成長をした。

美容市場に席巻され理容市場が消えるのか?とも思わせる時に、ちょっとしたマーケティングが入る。それはヨーロッパから始まった。「男性美容マーケット」を見据えた上で大手資本のマーケティングマネーが、Barberカルチャーを活用しこの市場に入り「男性美容=理容」という市場創造を行ってきたのだ。

Recommendation from 寅壱 #1 "中村商店"

それが功を奏し、ヨーロッパから始まった流れは、アメリカでも同じように起きた。美容室のイメージとは対極にあるイメージとともにBarber カルチャーが装いを新たに男性美容をリプレイスする勢いで台頭してきているのが現在だ。
日本でも同様の現象を起こすべく(あるいは必然的に起きたのか)「MERICAN BARBER SHOP」などがオープンし、サロンやたまり場としての特色を持ち「理容店」として日本でも海外と同様のマーケットやイメージを築き出している。ただ日本の場合はここにコミュニティ要素が大きく入るようだ。アメリカン・トラッドが好きなユーザーによるコミュニティ、タトゥー好きが集まるコミュニティ。そうした同じ趣味趣向の人が集まるコミュニティをSNSを通じてのものからリアルへの体験と繋げるのが現在のトレンドとも言える。

さて、ここでは岡山県玉野市を拠点とする「Barber & apparel 中村商店」を紹介したい。まず、寅壱のテキスタイルを利用したオリジナルケープでコラボレーションを実施したところから付き合いが始まる。

オーナーの中村氏は、ここ岡山県玉野市でで会員制のBarberを経営し、地域のみならず各方面から大きな支持を得ている。中村氏がここ岡山県玉野市に店舗をオープンさせたのは、岡山県の南部は繊維、アパレルの街であることと、会員制を敷いて、繊維業の経営者のサロンを形成したかったからだという。
アパレルのオーナーたちが形成するコミュニティで「ケープ」など店舗で必要なアイテムを中村商店ブランドで作ることにより、他の理髪店でのアイテムも開発し販売するというビジョンも持ち実行をしている。

Recommendation from 寅壱 #1 "中村商店"

また店舗は、いわゆる高級サロン的な雰囲気ではないが随所随所にこだわりを見せており、同じ「匂い」がわかる男が集うコミュニティとしての雰囲気を作り上げている。

Barberカルチャー自体は古いものでありながら、岡山に本拠地を持つ繊維業を中心とした経営者に「新しい価値」を提供しているのが、中村商店なのだ。
中村氏が言うには、「どんどん尖った価値を持つ店が増えていくんじゃないでしょうか?インターネットやSNSが当たり前である故に、アクセスが容易なので、自分で情報を掘り出してリアルにアクセスをする人が増える。尖ることで地方の理容店の経営も成立する。」とのことだ。

体験に対価を払う現在進行系の市場に、コミュニティを中心としたBarberカルチャーがどう台頭していくのか、楽しみなところである。

Recommendation from 寅壱 #1 "中村商店"
Barber & apparel 中村商店
https://www.mandarism.com